【声明】ロシアはウクライナ侵攻を直ちに停止せよ

2022年2月28日
市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS)
 

 2022年2月24日、国際社会の深い憂慮をよそに、ロシアはウクライナ領内への本格的な武力行使を開始しました。世界各国や国際機関が外交による解決を模索する中で、一方的に武力に訴えるロシアの姿勢は強い非難に値します。ロシアはさまざまな理由を掲げて武力行使の正当性を主張していますが、今回の武力行使は、紛れもなくロシアによるウクライナへの「侵略」に他なりません。市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS)は、ロシア政府・軍に対し、直ちにウクライナに対する全ての武力行使を停止し、軍をロシア領内に撤退させることを強く要求します。


 また、ウクライナ領内に侵入したロシア軍が、ウクライナの一般市民、市民活動家、ジャーナリスト、政治家等の自由と安全を図り、情報統制や検閲を行わず、表現・言論の自由、集会・結社の自由、政治的発言や権利の行使を擁護するよう強く求めます。加えて、ロシア軍がジュネーブ諸条約を遵守し、ウクライナ軍人・軍関係者に対する保護責任を果たすよう求めます。


 報道等によれば、ロシア国内でも今回の武力行使に反対する市民の声や行動が各地で見られるとのことです。ロシア政府は、自国民のこうした発言や行動を制限・規制したり、関わった市民を拘束したり暴力で抑圧することなく、市民社会スペースの自由を擁護し、そこで展開される市民の平和を求める声に謙虚に耳を傾け、平和に向けた行動を直ちに開始すべきです。


 NANCiSは、ウクライナ、ロシアを含めた世界の市民社会と市民社会スペースのつながり、広がりの中で、各国の市民が連帯し、対話し、各国政府・国際機関の動きに厳しい目を注ぎ、意見を表明していく中で、この問題の平和的解決への「芽」が見い出されるものと確信しています。NANCiSはこれからも、世界の市民社会と市民社会スペースのつながりに信頼をおきながら、この問題への関心とコミットを続けていきます。